住宅購入を考えたとき、あなたはまず何を基準にしますか?
予算? 間取り? 駅からの距離? それとも築年数?
私は当初、予算2000万円・頭金なしという現実的な条件のもとで、最初に 中古マンション を探していました。
しかしある日、住宅サイトで ブルーミングガーデン(東栄住宅) の建売物件を見つけ、思い切って「戸建ても選択肢に入れてみよう」と考えを変えました。
ただし選んだのは “最安区画”。日当たりや土地形の理由で相場より安かったからです。
この記事では、
✔ なぜその選択に至ったのか
✔ 7〜8年住んでわかったリアルな住み心地
✔ 実際に起きた不具合や修理のこと
✔ 縦列駐車・日当たり問題の本音
といった一次体験ベースの情報を正直にお伝えします。
結論から言うと――
👉 最安区画の建売を選んだことに今でも後悔はありません。
ただし「向き不向き」はあります。
この記事を読めば、あなたが同じ選択をするかどうかの判断材料になります。
なぜ私は「中古マンション」ではなく戸建てを検討したか
予算2000万円・頭金なしからのスタート
私は40代半ば頃、政令指定都市の某市内および市外の「中古マンション」をメインに物件を探していました。理由はシンプルに予算、年齢的にもローン完済期間を考えるとそれほど潤沢は予算を前提にすることは出来ません。頭金なし20年ローン(約2000万円)を予算の目安にしていました。
また、奥さんの希望も踏まえて、広さは3LDK以上、築年数を15年前後の築浅にすると、市内には対象物件が見つからず、良さげな物件は軒並み予算オーバー。市外でようやく目ぼしい中古マンションを見つけましたが、現場に行くと周辺環境が微妙..いくつか内見にも足を運びましたが、納得できる物件にはなかなか巡り会えない状況が続きました。
ブルーミングガーデンとの出会い
その後も不動産サイトを眺める中、今の家「ブルーミングガーデンの1区画」が目に留まりました。数区画の建売住宅が並ぶ中でも最も安価な物件です。
ブルーミングガーデンは、東栄住宅が展開する分譲住宅ブランドです。
耐震性や断熱性といった住宅性能を重視しつつ、暮らしやすい間取りとデザイン性を兼ね備えた住まいを全国で提供しています。
ちなみに某市内とはいえ、かなり端っこの”ギリギリ市内”という区域ではありました。「あそこって某市内なの?」と言われることもあるほど。しかしながら、最寄り駅までは徒歩12分、最寄り駅から総合駅のある中心地までは電車で10分程度とそれほど悪くはない印象です。当初の物件探しでは完全にノーマークのエリアでした。
それでも価格は中古マンション予算+800万円。無理をすれば買えないこともなさそうですが、やはり予算オーバーということで一旦は保留です。
その後も毎日不動産サイトを眺める日は続きましたが、その物件は売れ残り続け、ある日価格が200万円ほどダウン! 最終的に「中古マンション予算+400万円」まで価格は下がり、当初は候補にもなかった「新築一戸建て」が射程に入ってきたのです。物件探しを続ける中、なんとなく相場感は身についていた事から「これは底値かも」と早速内見を申し込み、私たちは現地に足を運びました。
最安区画が“安い”理由を理解し納得して選んだ
現地に行くと最安区画である理由はすぐに理解できました。「日当たり」と「隣接の建物」そして「土地の形」です。
日当たりの条件と現実的な影響
日当たりについては当該物件の南側に木造アパートが隣接しておりリビングの日当たりは良くありません。また、木造アパートの外階段と物件2階のベランダとの距離がそこそこ近い。洗濯物を干す際にアパート住民と顔を合わせることも想像できますし、防犯面も少し気になるところ。
土地形状(旗竿地)と駐車計画
そして何より、土地の形はいわゆる「旗竿地」です。竿の部分に2台分の駐車場はあるものの、縦列駐車となります。

旗竿地で注意すべきなのが再建築の可否です。建築基準法では、原則として「幅員4m以上の道路に、敷地が2m以上接していること(接道義務)」が定められています。※自治体ごとの条例もありますので詳細は自治体への問い合わせをお勧めします。
と言うわけでネガティブ要素の多い物件ですが、私はむしろ安心しました。なぜなら、売れ残って安い理由が分かったからです。理由がわかれば特に怖くはありません。あとは自分がこのネガティブ要素を飲み込めるかどうかです。
購入を決めた最大の理由
この物件においては前述のネガティブ要素が明確であり、私としては工夫と割り切りで飲み込めると考えました。よって残る課題は当初予算の上限から更に+400万円オーバーとなる物件価格に対する判断です。
私は中古マンション購入の予算を決める際、2種類のライフプランシートを作成していました。一つはマンション購入のケース、もう一つは賃貸のケースです。一戸建ての場合は駐車場代などが発生しない代わりにメンテナンス費用も必要となるため、3つ目の「一戸建てライフプランシート」を作成してみました。
その結果、+400万円の物件価格差は20年のローン返済期間のランニングコストで相殺できることが分かりました。お金に関しては長期的且つ項目別に漏れなく「金額を見える化」することが重要であり、誤った判断を防ぐには欠かせないと思います。
ちなみに私の場合は、できれば60歳(ローン返済15年)までにローン完済したいと言う思いもあり、60歳時点で「保有したい最低限の金融資産(◯千万円)」+「7百万円(残り5年分のローン残債)」の確保は十分可能であることをライフプランシートで確認しました。
この時、不動産屋からは別の高額な物件の購入も勧められたのですが、この物件以外には全く興味を持ちませんでした、なぜなら、40半ば-50代の住宅購入においては、背伸びをして高い家を買うことは絶対に避けるべきであり、経済的な余裕(余力)を持つことの方が、人生の最適化には欠かせないと考えたからです。
更に言うと、お金の面だけであれば、おそらく賃貸が最も有利だと私は思います。住まいに関しては、一戸建てにしても分譲マンションにしても私のような庶民には贅沢品の類というのが私自身の価値観であり、その認識を持った上で、今の家「ブルーミングガーデン最安の一区画」の購入を決めました。
8年住んでわかった住み心地のリアル
この物件のネガティブポイントは「日当たり」「土地の形(縦列駐車)」「隣接の建物」です。8年住んでみての率直な感想をお伝えしたいと思います。
電気とガスで解決する|日照・室内の明るさ(実体験)、冬の暖房対策はガスヒーター
日当たりの悪さは、部屋の明るさと寒さに影響が出ますが、真っ暗なわけではありませんし「照明をつければ問題なし!」と極めてシンプルです。夏場になると日当たり抜群のお隣宅(別区画のブルーミングガーデン)では掃き出し窓に簾(すだれ)をかけて遮光しており、室内の明るさは我が家とおそらく大差ありません。
冬場の寒さについては、ガスファンヒーターが断然おすすめです。冬はエアコンを全く使わずに快適に過ごしています。ガス栓は追加工事が別途必要になりますが工事費は1万5千円程度、ガス会社に電話すれば即対応してくれます。冬場にリビングがすぐに暖まることで、家族の満足度も爆上がりしました。
ちなみに、ガスファンヒーターは夏場に購入するとピーク時の半額程度で購入することもできますので、ぜひ参考にしてみてください。部屋を暖かかくする機能がメインなので、最新型にこだわる必要性は低いかと思います。
L字駐車と縦列駐車(価格差の考察)
お隣宅のブルーミングガーデンの駐車場はL字型で土地の形も四角形です。その分、我が家よりも+400万円ほど高額でした。一方で我が家の駐車場も車2台分ではありますが「縦列駐車」です。後ろの車を出すには、前の車を一度動かす必要があり、並列駐車の一戸建てを見るといつも羨ましく思います。
しかし、この「ひと手間」を許容するだけで、L字型の並列駐車ができる隣の区画より400万円も安く買えたのです。数分の手間を400万円の対価と考えれば、これほど割の良い仕事はありません。
隣接建物と防犯面:セキュティの納得は人による(考え出したらキリがない)
隣接の木造アパートですが、住民は品の良いご婦人の一人暮らしのみ。年に数回は顔を合わせますが、普通に挨拶をすれば良い話であり問題なしです。防犯については、玄関のポーチライト(LED )を24時間つけている事と、気休め程度の簡易セキュリティシステムを導入していますが、キチンと戸締りさえしていれば、精神的なストレスもありません。
以前はオートロック付きのマンションにも住んでいましたが、だからと言って特段安全に感じたわけでもありませんし、この点については人によるかと思います。考え出したらキリがないため、視点を変えて、多くの現金や高価なものを家に置かない、キャッシュレス生活、ミニマム生活などの対応の方がよほど有効かもしれません。
実際に出た不具合と修理・対処法
「建売は作りが粗い」というイメージを持っている方もいると思いますが、実際に8年住んだ上での不具合を紹介したいと思います。
壁紙の亀裂(DIY予定)
これは木造住宅の乾燥・収縮による影響が大きいと考えており個人的には想定内です。亀裂は大小ありますが、比較的大きな亀裂は下記の写真です。写真は全て築7年の現在の状況になります。今回試しに剥がれを補修してみましたが、中央の写真が補修後になります。



剥がれさえ直せば多少目立たなくなった気はしますが、亀裂が気になる場合は部分的にでも張り替えるしかないと思います。個人的には家族しか利用しない寝室ということもあって特に気にしていません。右の写真は子ども部屋です。子ども本人が亀裂の発生自体に気づいていない様子、子どもは大人よりもおおらかです。

今回使用した補修キットは左図の商品。「クロスのはがれ補修セット」ローラー、専用のり、はけの3点セットになります。
亀裂は築3年目ごろから発生しだした記憶ですが、壁材に亀裂が入っているわけではないため空気が漏れるなど、機能的な影響はありません。基本的には見た目の問題になります。ちなみに、1階には壁紙の亀裂が発生しておらず、2階は日当たりが良いため熱収縮が大きい影響なのか?リビングは来客もあるため結果オーライではあります。
破損したスイッチの交換例
照明スイッチカバーは使用頻度の高い箇所から破損が頻発しました。TOSHIBAのWDG1611MN(写真左)というスイッチカバーです。爪の部分が樹脂製であるため耐久性に難があり次々に破損します。我が家のスイッチカバーの8割程度は破損しました。WDG1611MNA (写真右)は爪が金属製のためこれまで破損なしです。現在も稀に写真左のスイッチカバーは販売されているため、交換時は写真左のスイッチカバーの購入をおすすめします。


巾木(はばき)の剥がれ
内装壁の一番下に付いている細長い板を「巾木(はばき)」といいますが、一箇所だけ剥がれが発生しました。木工用ボンドで接着後は今のところ剥がれは再発していません。


その他;細部の造りや基本構造
ドア扉や壁など内装全般については比較的安価な製品を採用することでコスト抑制を図っている印象です。子ども部屋のドア扉は若干反りが発生しています。他の扉にはこの症状は出ていません。人によるかもしれませんが、我が家では誰も気にしていません。


また階段の両サイドにはモールの様な部材があるのですが、おそらく新築時からであろう3mm程度の隙間があります。単純にモールの長さが足りてないです(笑)。但し、この手の不良は最初の3か月定期点検で指摘すれば、おそらく無償で直してくれそうな気はします。

いかがでしたでしょうか。以上が「ブルーミングガーデン築8年」我が家の目に見えるレベルの不具合箇所となります。ちなみに、外壁や基礎には亀裂ひび割れ等なく、構造的な欠陥や雨漏りなどは一切ありません。一戸建て住宅としての致命的な問題はないため、「長期優良住宅、耐震等級3の認定」は伊達ではないかもしれませんね。
8年後の資産価値・相場とローン残高
現在の査定価格の目安
現在、この家の査定価格(複数社見積もりの中央値)は、ローン残高の約1.6倍ほどになっています。 昨今の住宅価格上昇の影響もありますが、一番の要因は「入り口(購入価格)を安く抑えたこと」です。
建売購入で得られた価値
40代半ば-50代で家を買うならば、資産価値が落ちにくい人気エリアを狙うのも手かもしれませんが、私のように「不人気要素を許容して安く買う」ということも、強力なリスクヘッジの一つとなります。
マイホーム購入を不動産投資という視点で観ると、「安い建売=資産価値低い」という考え方は一旦忘れた方が良いかもしれません。50代においては自身の純資産を確保するという視点も大切だと思います。
建売住宅を選ぶ人への正直なアドバイス
ここまで書いてきて、今回のマイホーム購入に「後悔はないのか?」と問われると、実は「正直ゼロではない」というのが率直な感想です。お金だけで考えれば「賃貸」が最も有利なはずであり、金融資産は多いに越したことはないからです。特に50代においては老後資金の確保がより現実的にもなってきます。
とはいえ、一戸建ては賃貸よりもキッチンが広く、料理が得意な奥さんはパンやお菓子作りも楽しそうにしているし、3SLDK+グルニエ付きなので収納力も抜群、日当たりや縦列駐車などマイナス要素はあるものの、私自身の価値観に照らし合わせた日常生活のクオリティは必要十分を超えており、自分としては納得しています。
まとめ|私の判断基準と後悔の有無
結局のところ、家選びはお金などの「点数」だけでもなく、人それぞれの価値観に基づく「納得感」だと思います。そして多くの人にとって、マイホーム購入は人生の中で最も大きな買い物の一つです。
全てを求めるには膨大な資金が必要となるため、何を捨てて、何を取るのか。自分の価値観に照らし合わせて意思決定をすることが大切です。資金に潤沢な余裕がある人はこの限りではありませんが、無理をしない選択はリスクを下げ、間違いなく人生に長く効きます。
私の場合は60歳の完済目処という安心感と、必要十分で快適な暮らしが、「最安区画のブルーミングガーデン購入」という意思決定に帰着しました。
下の写真は我が家のリビングです。センスが無くウッド調の壁面を全く有効活用できていません(泣)

「筆者:ハブ(Hub)」
